緩和ケア医の日々所感

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2007-12-01から1ヶ月間の記事一覧

1年間ありがとうございました

今年一年、ブログにお付き合い下さり心から感謝いたします。皆様にとって、良い大晦日となりますように。年が変わる今だからこそ考えてみたいこと。 クリックをして頂くと皆さんに代わってスポンサー企業が寄付をしてくれます。1クリック、1円です。「難病の…

新見南吉:でんでんむしのかなしみ

でんでんむしのかなしみ新見南吉(改行、行間は、管理者) 一ぴきの でんでんむしが ありました。ある ひ、その でんでんむしはたいへんな ことに きが つきました。「わたしは いままで、うっかりして いたけれど わたしの せなかの からの なかには かなし…

モチベーション(4)

自分の所為で弟が死んでしまった・・だから、孫の面倒も、預かった以上責任があるのよ。そう、A先生はおっしゃいました。 4歳の時の記憶。普通の方なら、断片的な程度でしょう。そこまで鮮明な、そして、心の動揺も消えることはないというなんと、残酷なもの…

A先生、4歳の時の出来事(3)

日頃、あまり多くのことを語らない先輩医師・・訥々と語り始められました。 4歳のときの出来事だったそうです。今でいうヘルパーさんのような方が病弱なお母様の手伝いをされていたそうです。弟さんが1歳か2歳。ある日、ヘルパーさんが4歳のA先生に弟さんを…

スーパーでばったり(2)

スーパーで見かけた先輩女性医師。小さなお子さんいらっしゃるんだなあ~ なんて思いながら、私は一週間分の食料品を自転車でエッサカ、ホイサカ運んでいました。なんせ働く主婦なので買い物は土曜日にまとめ買いです。なぜ、土曜日かというと2000円ごとに10…

FDAからの警告文:貼付剤

シリーズもので今日もいこうと思っていたのですがちょっと気になるニュースを見たものですので・・・アメリカ FDA から フェンタニルパッチの警告文が流れています。2005年の警告に続き、2回目です。死亡事故があったようです。 Second Safety Warning on Fe…

クリスマスとは別に思い出したこと(1)

今年のクリスマスは、ローストビーフを焼きました。林檎のケーキ(写真)と紅茶はエスプリ ド ノエル。ケーキはさすがにお手製とはいきませんでしたが23日、24日と美味しい2日間でした。 頂いたコメントを読んでいて私も含めて緩和ケアに進んだ人たちは傷つ…

海外から来た看護師さんの話

こんな記事がありました。外国人看護師ら受け入れ・まず1000人インドネシアからインドネシアから看護師等1000名の受け入れをするのだそうです。以前、フィリピンから受け入れる受け入れないといった議論がなされたことがありましたが・・ かつて同じ職場で働…

不二家さん・・今が大事よ。

あら・・雪印と同じ道をたどっていませんか? 不二家また期限切れ、クリスマス用菓子セット焼き菓子詰め合わせセットに2週間前に期限切れになっているマドレーヌが混ざってしまったとか。ちょっと、うっかりミスって感じですが再出発、初めの今が大事・・ ク…

抗がん剤の筋肉痛

抗がん剤での筋肉痛・・例えば、カルボプラチン、パクリタキセルなどで生じることが多いものです。 これを和らげる方法としてLグルタミンを投与中から服用する、漢方薬を投与するなどが行われています。 Lグルタミンとしては胃薬のマーズレンSに含まれていま…

大好きな言葉

いつも、講演の最後に伝えているメッセージ For staying healthy with cancer(がんがあっても、健やかであるために) 私の緩和ケアの理念です。がんがあるからと言ってすべてががんというわけではありません。かならず、健やかな所があります、そこを最大限…

家族の幸せって

家族と過ごしていて幸せだと感じるというのはどういうことをいうのか・・何て考えていました。 皆、仲良く、穏やかに過ごしている・・平穏な時間が過ぎている・・ もちろん、それもよいのだけれどそういうことだけではないと思うのです。泣いたり、わめいた…

19年度がん疼痛緩和と医療用麻薬の適正使用推進のための講習会

日経メディカルから2007. 11. 22がん疼痛緩和と医療用麻薬の適正使用推進のための講習会、11月25日以降、08年3月まで各地で開催麻薬・覚せい剤乱用防止センターが、11月25日の熊本交通センターホテルでの開催を皮切りに、「がん疼痛緩和と医療用麻薬の適正使…

市民権を得た言葉

3年位前だったでしょうか。ある雑誌社から、病院にがん治療に関するアンケートが来ました。治療と緩和医療が混ざったものだったので私のところに回ってきました。その時、当院の緩和ケアのコンセプトとして早期からの緩和ケアを行っていることを書きました。…

お立ち寄りくださる検索語。

このブログに立ち寄ってくださる方がどんな検索でいらっしゃっているか見ることができます。 この3ヶ月間・・ほぼ毎日・・・認められるのが・・・ 黒色便! そっか。皆、同じなんだ~カ○メ 紫のジュースか赤ワインこのあたりが、原因として多そうです。 密か…

公園のバスケットゴール

昨日、聖路加国際病院に行ったとき・・いつもは、がんセンター前の築地から歩くのですが有楽町線の新富町でおりました。 駅から地上に出てふとみると・・・一段低くなったところに公園がありバスケットゴールが3つありました。(バスケットゴール情報はココ…

ひとがた流し:re-construction

12月1日から3回シリーズで放送されていたNHKのドラマ。「ひとがた流し」最終回、軽い気持ちでつけたTVに引き込まれていきました。 ストーリーはこちら・・・学生時代の同級生。40代になって、シングルマザー、問題を抱えた普通の家庭、独身アナウンサーの3人…

献血の感染症検査方法

ウィルス検査で確実な方法はウィルスのそのものの核にある核酸を見る検査です。このウィルスの核酸を検出する方法を用いているのがB,C型肝炎とHIVになります。 それに対して、抗体を調べる検査方法があります。人にウィルスが感染すると免疫応答により…

まだ安全ではない血液製剤

血液製剤による肝炎問題。収束の方向に進みますように。 ニュースを見ながら、気になっていました。皆さんは、この問題を過去のこととして捉えていないでしょうか。 現在の血液製剤はB,C型肝炎、HIVはウイルスチェックを受けています。しかし・・・・数%こ…

生活不活発病

生活不活発病知りませんでした。こんな言葉があるなんて・・一応・・医療者なんですけど・・・ どうやら、廃用症候群の別名らしい・・です。 日頃の生活が不活発になると心身機能が低下して筋萎縮、関節拘縮、褥そう、骨粗鬆症、起立性低血圧、精神的諸問題…

人の強さを感じるとき(3)

緩和ケア外来に初めていらした頃も再診の依頼があった頃も悪くならないように細心の注意を払われていました。とても大切なことではありましたがいつも緊張状態でした。ですから、怒りも焦りもありました。 今回、症状緩和を試み週1回外来に通院される中衰弱…

化学療法の苦痛(2)

この患者さんは大変有名な外科医に手術をしてもらっていました。ただ、その医師は教授で多忙であったため外来の診察は、説明を殆ど受けることができず若手の医師が代行するのですがお伺いを立てることなくかってな説明はできないと明確な答えをもらえず、た…

在宅療養中の症状緩和依頼(1)

在宅で過ごされながら、治療をなさっていた方治療主科と在宅医も診療をしておりましたがイライラ感が強くなり調整の依頼が緩和ケア外来にありました。 問題点は3つ疼痛、嘔気・嘔吐、落ち着きのなさでした。 嘔気・嘔吐は、便秘と高カルシウム血症が原因で…

5次元理論ー不思議の国はあった?!

偶々付けたTV見入ってしまいました。 リサ ランドール、45歳の物理学者でハーバード教授素粒子を観察すると消えていくものが存在するのだそうです。加えて、アインシュタインの理論で矛盾が出ていた磁力と重力が等しくないという点。彼女が1999年に報告した5…

成長させてくれた4年間(8)

私のこの大学病院の4年間は私の成長に、かけがえのない時間でした。戦場のようながん治療現場を知ることが出来き緩和ケアコンサルテーションの立ち上げ方法コンサルテーションにおける除痛指導のノウハウ多職種のコーディネート事務との付き合い方地域医療機…

再会で思い出した事(7)

あなたと出会えたから緩和ケアに興味を持ち続けることができた・・そう言ってもらえた様な気がしました。そう思えたとき思い出すことが出来ました。 現在の病院に移ってきて前任地で、3年かかったことが3ヶ月で目標達成できたことを・・“コンサルテーション…

悔しさと再会(6)

偶然見つけた抄録「~当院では2003年8月に麻酔科医,薬剤師,看護師の3人の形から緩和ケアチームの前身が立ち上がり,~」1999年から2003年までのこの4年の苦労・・・2003年までは何もなかったかのようにそして、そこから自分達が始めたかのように書かれてい…

無駄な4年間ではなかった(5)

がん治療に力を注ぐ高度医療機関だからこそ緩和ケアに目を向けられることが我々にとっても、誇りになる医療につながるという気持ちでコンサルテーションにあたりました。でも、事務の無理解とは別に傍若無人な医師もおり、診療科間の壁も厚いものでした。 当…

事務方の無理解(4)

緩和ケアは標榜科でもなく大学に講座もなく当時は、がん診療拠点病院制度も始まっておらずさらに緩和ケア診療加算制度ができる前のことでした。そのころ、緩和ケアというと終末期医療であり一次医療でした。高次医療を目指すその大学病院にとって緩和ケアを…